デビルマン
作者:永井豪
雑誌:週刊少年マガジン
レビュー全文
10点
:夜、テレスドン。さん
「まさかヒロインが死ぬなんて・・・トラウマになった!!」
こういう書き込みを見るたびに愚痴りたくなる。
第一巻のヒロインを見てみろ。
こんな女、いくら首が取れたって
「また取れちゃった!モー、嫌ンなっちゃうワ!」
と首だけになってもペチャクチャ喋りまくるに決まってるじゃないか。
つまり「明るく活発なヒロイン」という記号でしかない。
この記号キャラが、五巻になって「死」が自分に迫ってくる瞬間
記号は人格を手に入れ、初めて人間になったのだ。
そしてその「現実」に読み手は、何かしらショックを受ける。
ヒロインが群集に犯されるシーンの迫力は凄い。
講談社コミックスでは162ページ、バラバラにされるという表現で
体のパーツがネバアっと裂けているが、ヒロインの顔が二つある。
片方は恐怖の顔。涙が一筋、悲しみ。もう片方は苦痛の表情。しかし復讐を誓うよう。
この体をバラバラにされ「死ぬ」瞬間に体と同時に精神もバラバラになる
という表現に、このページに見入ってしまった。
この復讐のほうの顔がキリっとして格好良いんだよなあ・・・
有名なラストのシーンよりも、ここが一番印象に残る。
なんだか記号キャラを否定しているようだが、そんなことはない。
私、横山光輝「魔法使いサリー」の記号ヒロインっぷりに
可愛いやチクショー!となるタイプである。
あと、五巻198、9ページのデビルマン軍団とデーモン軍団が攻めてくる
構図は、祭り神輿のようで、いつ見ても笑ってしまうのは私だけか。
和太鼓の音がドンドコドンドコ聞こえてくるじゃない。
[ 2007-06-13 02:03:41]
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