怪物王女
作者:光永康則
雑誌:月刊少年シリウス
レビュー全文
7点
:朔太さん
怪物くんを連想させる表題から、怪物世界の怪物たちと
それを統べる王女の物語をイメージしてしまいました。
しかし、いやいやなかなかどうーして、ペーソスな背景が
あって大人バージョンの怪物くんでしたね。
王族の後継者になるためには、王族兄弟同士で生き残りを
かけた戦いが必要だということ、勝ち残った王族は不死鳥
になるなど、孤独の王女の哀しみが上手く織り込まれて
います。
当事者の王女は、その悲しい運命には一言も触れないの
ですが、それをほのかに感じ取りながら寄り添う部下や
仲間?の同居人がまたうれしい。
本来、人狼と吸血族は敵同士ですが、王女の下でゆるい
関係性で力を合わせる。
血の戦士という弱々しい高校生男子以外は、仲間として
女子しか出てこないのも、女子の友情がベースにある
感じがします。
肝心のシナリオですが、独特の世界感で不思議体験と
冒険が毎号読み切りの基本形でした。
SFとして理解が困難なケースも多かったですが、
私には前述の王女の(姿は勿論のこと)心情の
可愛らしさで毎号納得できました。
良い作品と思います。
[ 2017-02-06 20:31:05]
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