サトラレ
作者:佐藤マコト
雑誌:イブニング
レビュー全文
9点
:朔太さん
思念波が外部に漏れてしまい、他人に心の中が覗かれてしまう特殊能力者サトラレ。
しかし、同時に天才能力も合わせ持ち、人類への貢献度が高い。
彼らに関わる人達が、不思議に優しく、理解が深いのが救い。
人類は本当にこんなに優しいのだろうか、もっと残酷で見苦しくないか?、
と疑念を持つが、サトラレ種も純粋に設定されているので、
見守る人達をも感化されるのかとも。
いずれにしても、サトラレという特殊な設定を前提に、心のナイーブさを
良く解釈した作品。なかなかの良作です。
追記:その後、改めて全編を通読しました。その上での感想です。
一言でいえば、人間賛歌です。
サトラレであることを知ったために、孤島に一人住む白木。彼の島に漂流する少女との出会い。
サトラレとの結婚とサトラレの子を産む決意の人、小松。
サトラレである娘の将来を案じる武道家の父の無骨な生き方、育て方。
娘、片桐りんの爽快な生き方。
有り得ない架空の設定の下で、人間たるものはきっと当たり前に考え、悩み、行動するだろう
ことを先回りして予見し、美しく描いた作品です。大好きな作品の一つになりました。
[ 2010-11-21 22:50:40]
朔太さんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com