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ココノカの魔女
作者:桐原いづみ

雑誌:COMIC SEED!

 レビュー全文  

3点  :迅狼さん 

表紙やオビどおり、内容はほんわかとしたハートフルファンタジーといった感じでしょうか。
とにかく全体としてポジティブ感や可愛らしさで構成している緩いお話です。

前半は悲しみ・憎しみ・疑惑など負の感情を出すようなシーンがスパイス程度にも存在しません。そのためドラマ性やストーリーの起伏が殆ど無く退屈に思う方もいらっしゃるのでは。
しかし後半で新キャラクター・リリララが登場する所からは一変。リリララが抱く疑惑の一人称と作品の緩い雰囲気が相俟って物語は盛り上がりを見せ始めます。
それでもオチのつけ方やラストが当たり障りのないモノだったりするので、全体として話を見れば評価出来る物ではないかも…
リリララ登場からの話の盛り上げ方が達者だった分もったいないなぁってのが個人的な感想です。

絵は美少女系の漫画でよくあるような目の大きな女の子主体になっています。
線の数が少なくてトーン多めなのでのっぺりした感じです。そしてトーンが妙に濃い目な感があり違和感があるので所謂「同人臭い絵」といった印象を受けました。
背景も森や建物の一部しか映らない事が多く、世界観が殆ど見えてきません。また村全域が見渡せたりする構図やキャラの格好に時代的な統一感がなかったりするので想像を掻き立てるような要素が無く、ファンタジー好きにはあまりお勧めできる作品ではないのかも知れません。
ファンタジーとして凝った要素ってのが皆無なんですよね。
シンプルな表紙も相成って全体的に安っぽい感を受けてしまいます。

新人臭い未熟な作品ってのが素直な感想です。
「ひとひら」で作者のファンになった人以外は別に買わなくても良いかと。

[ 2007-05-30 07:38:05]
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