おたくの娘さん
作者:すたひろ
雑誌:月刊ドラゴンエイジ
レビュー全文
6点
:そのばしのぎさん
身に覚えがあるとただのフィクションとは思えない話。
ただし同人の世界に共感できず、首をかしげる箇所もいくつか。
遥と姉の確執など、どうでも良い話を変にプライドで持ち上げているようにしか見えない。
あまり「おたく」を正当化するのも考え物。
マンガ・アニメに限らず、どんな趣味・娯楽でも限度を越えると新興宗教に入って買わされる壷と何ら変わりはない。本来おたくという物が嫌われていたのは、自分の価値観だけに囚われてしまっていたからではないだろうか。
趣味を正当化する事ではなく、現在背負っている家族・絆といった物を正面から見つめる事で、この話は成り立つのだと思う。
序盤の叶が風邪を引く話はせめて単行本化の際にもっと手前の話数で収録すべきだった。親子関係があそこまで構築されての耕太の失敗は、失敗というより人として大丈夫か?というレベルに思える。
めぞん一刻はそう好きな訳でもないですが、ここまでオマージュしているのには笑えました。
余談ですが、2000年に岸谷五朗主演で「神様のいたずら」というドラマをやっておりました。
この漫画と同じくうだつの上がらないダメ男の元に突如、娘だと名乗る女の子が現れるという話です。
そのドラマでは、主人公は安月給とはいえ一応はサラリーマン。
愉快な下宿人達も出てきませんでしたが、なかなか面白かった。あれビデオ化してくれないかなぁ。
この漫画もあぁいったドラマでやれば結構面白いのではないだろうか。
[ 2010-09-05 02:34:11]
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