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火の鳥
作者:手塚治虫

雑誌:野生時代

 レビュー全文  

10点  :真樹さん 

宇宙という器、地球という器、その中での人間・生物達のドラマ。
とにかく壮大過ぎる世界観ながら、混乱も退屈もさせずに
読み込ませてしまう辺りが、超名作と呼ばれる所以でしょう。
漫画としての面白さも持ちつつ、下手な自然思想書以上に考えさせられる深さを持っている。
人が誰しも一度は抱く根源的・哲学的懐疑に自らの思考力で向き合える、
それ位の精神成熟度に達して初めて、この作品の本質が理解出来るのではと思いました。
そういった意味、若年期と大人になった時とで、読後の印象がだいぶ変わると思う。
私は既にイイ大人になったつい最近読み返してみて、色々心にクるモノを感じました。
死生観、自然観が異なる人には合わないかもしれませんが、考えるキッカケにはなると思います。
[ 2005-08-14 04:42:36]
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