ギャラリーフェイク
作者:細野不二彦
雑誌:ビッグコミックスピリッツ
レビュー全文
9点
:かっせるさん
漫画らしい面白さを充分に味わえる作品だと思う。
美術というマニアックなものを題材にしている割に、知らなくても読める。
これは「ヒカルの碁」や「スラムダンク」「BECK」などなど
マニアックな題材の名作には欠かせない要素だ。
暇な時に寝転がって、何度でも読める。基本一話完結なので、どの巻から
でも手にとって読める。そういう読みやすさがある。
主人公、ヒロインは勿論、脇役達も良い味を出しているキャラばかりで
好感が持てる。ラモス、フェイツィ、ジャンポール香本、高倉刑事
ニンベン師木戸、地蔵大作、知念、三田村小夜子・・・
天才修復家兼贋作家の主人公、天真爛漫でかわいいヒロインだけでは
ギャラリーフェイクは成り立たない。題材によってそれに合う
魅力的な登場人物が出てくるからこそ話が上手くまとまっていく。
そしていつの間にか、美術品に興味が湧き、美とは何かを考えさせられる
はずである。ウンチク漫画の最高峰とは言いえて妙だ。
唯一残念なのは、やはり絵が雑すぎること。そこでマイナスされてしまうが
それを差し引いても素晴らしい漫画であることに変わりは無い。
青年向けだが、是非とも読んで頂きたい作品である。
[ 2010-09-27 10:19:41]
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