ホーリーランド
作者:森恒二
雑誌:ヤングアニマル
レビュー全文
3点
:creさん
まず一言。調べてください。
漫画、小説、新聞記事。書き物ってのはいろいろあるけれど、そのどれもに共通の、作者にとって必須の事柄。取材。取材もしない新聞記事は当然叩かれる、取材もしない小説は当然読まれない、取材もしない漫画は・・・どうなんでしょう?
何故この作者はこうも自信たっぷりにとんでも知識をひけらかすのだろうか。俺は格闘技経験者ではないので、その解説に違和感を感じるくらいだが(そもそも初心者に違和感を感じさせる時点で終わっているのだが)、剣道、空手、ボクシング、これらの経験者たちが皆、鼻で笑っていた。ありえない。必ずこの言葉が返ってくる。
こんな漫画をどうして褒めることができようか。
題材は面白いかもしれない。居場所をもとめて夜の街をさまよい、自分を維持するために鍛える主人公。そこに様々な人間関係が絡み、自分たちや街それ自体が変わっていく。勝ったり負けたり、成功失敗を繰り返しながら強くなっていく主人公。勝つだけの主人公よりは全然共感できるところが多い。
だが、こんないい土台を持っているのに、作者の描き手としての姿勢がこれらを地に落としていると言わざるを得ない。これでしっかりとした取材から、しっかりとした知識でもって、しっかりとした解説なりを行っていれば、評価もまた全然違ったのだろうと思うと残念でならない。
[ 2007-07-05 20:50:07]
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