ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
作者:藤原カムイ
雑誌:月刊少年ガンガン
レビュー全文
8点
:臼井健士さん
ロト伝説で大魔王・ゾーマが倒されてから、竜王がアレフガルドを支配するまでの空白期間に地上世界アレフガルドで何があったのかを描いたほぼオリジナルストーリー。
ガンガン創刊時の目玉連載だが、後にガンガンを共に支えることになった「ハーメルン」「パプア」「グルグル」らはいずれも初連載の新人作家だったため、最初はいい雰囲気でも長期に連載が続くと「初めて故」の作家としての底の浅さが隠せず、広げた風呂敷を上手く包み込めないまま終わった印象がいずれも強い。
カムイ先生は唯一、ガンガンが育てた作家ではなく他から連れてきた一応キャリアのある方だった。
その点でやはり他の方と比較しても画力にしても構成力にしても見せ方にしても抜きん出ている。
ドラクエ漫画はこれと「ダイの大冒険」が双璧だと思うが、月刊誌連載だったこともあって巻数では「ダイの大冒険」の半分程度だが、面白さでは甲乙付け難い。
山場はやはりアレフガルドでの獣王・グノン率いる数十万の軍団に立ち向かっていく場面。
保身のために勇者を街から追い出そうとする民衆を守るための戦いは、ともすれば「投げやりにさえなりかねない」危ういものだった。四天王と聖戦士たちの対決も苛烈で「死闘」の名に相応しい。
異魔神の強さはドラクエの世界観すら破壊させかねない凄まじいものだった。
何よりも「りゅうせい」(流星・・・つまりはメテオ)が絵的にも威力も凄まじい!
倒せたことが未だに信じられないのだが・・・・・・(笑)。
そして、アステアは・・・・やはり女の子だったのだろうか?
[ 2010-07-03 09:12:58]
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