キャットルーキー
作者:丹羽啓介
雑誌:週刊少年サンデーS
レビュー全文
8点
:からぜんさん
3部構成で、各部の主人公が所属する大和トム・キャッツ(モデルは近鉄)のルーキーに注目してペナントレース優勝および日本一を目指す様子を描いた作品。
時系列はつながっているので、主人公が交代しても前の部で出てきたキャラクターたちは引き続き登場するあたりはやや変わっているかもしれない。
新しく入団した主人公が、個性的な同期や先輩とともに、これまた個性的なライバルたちと優勝を目指して激闘を繰り広げるという大筋はそんなに変わったところはない。
しかしこの漫画の見所は、多種多様な物語の切り口である。ライバル同士の因縁の対決やスランプからの脱出など一般的なものから、呪いや魔球やサブリミナル効果など一風変わったものまで、バリエーション豊富なエピソードの数々はとても面白い。
作中のいたるところで作者の趣味が出ているのも個人的に好き。
惜しむらくは、掲載誌がマイナーであることと、最後で話のたたみ方がやや急いでいる点だろうか。これは作者のせいではないとは思うが。
[ 2008-08-14 23:16:07]
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