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黒執事
作者:柩やな

雑誌:月刊Gファンタジー

 レビュー全文  

3点  :パンダマンさん 

 「英国」「執事」「女王直属の裏を仕切る貴族」「執事の正体が謎」。キーワードを並べるとすごく面白くできそうなんだけどいまいち。結構設定が適当。話に穴が多いなど読んでるこっちがう〜んとなってちょっとガッカリ。
 たぶんなんとなく英国な雰囲気で、軽めのダークな話でいい男が活躍する漫画を求めている人が対象なのかも

 大体、黒執事以外使えない使用人ばっかり雇っているけど、その理由が5巻現在まで一切語られないまま。なんでクビにしないんだか謎。裏家業やっているから表の仕事は出来なくても裏では凄腕でなのかと思いきや、どうやらただの引き立て役みたいだ。ただの場を和ませるだけの引き立て役なら四人もいらない。女王の番犬というには、実行力が実質、黒執事しか出てこないというのはどうしたものか。
「英国」「執事」という誰かが築いてくれた世界観にのっかてるからかろうじて読めるけど、これの世界観事態はかなり薄い。執事ブームに乗っかっただけの出たとこ勝負はやめて欲しかった。

 正直、これ書いてる時点で執事漫画は他にも結構出てるけど、みんな上辺だけで中身がない執事ばかり。非常にどの執事漫画の執事も浅い。これは絵もうまくて雰囲気あっただけに期待していたんだけど、これもやっぱり浅かった。
 まぁ、この執事がまた特殊というのもあるんだけど、別に特殊にしなくても、英国の貴族というだけでかなり面白い話作れるし、執事の世界というのもかなり歪んでいるから、いくらでも面白くできると思うんだけどなぁ

 メイドものは森薫さんのがあるが執事ものの面白い漫画はしばらく出そうもないなぁ。
 「日の名残り」っていう執事小説を読んでから、その異質な執事の世界に興味を持って調べた自分は執事ものにはちょっと辛口かもしれない。
[ 2009-02-18 07:54:00]
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