僕等がいた
作者:小畑友紀
雑誌:ベツコミ
レビュー全文
7点
:とろっちさん
面白いと周囲で評判だったこの作品。
友人に借りて読んでみましたが…、当初はあまりに面白くなさすぎてビックリしました。
そもそも、女子の3分の2が恋に落ちるという矢野くんがちっとも魅力的に見えないから困ります。
自分は残り3分の1なのか、とか思いながら、借りた手前仕方なく読み進めることに。
作品の独特のテンポにもちょっとずつ慣れてきた頃、とある出来事をきっかけにして
矢野くんが七美ちゃんのために必死に行動し始めるようになり、急に人間臭くなって良いキャラへ変化。
そうなると不思議なもので、だんだん尻上がりに面白く感じてきました。
その頃には今度は七美ちゃんの弱さがクローズアップされてきて、本当に報われない竹内くんの
切なさともども、知らぬ間に作品世界へと少しずつ引き込まれてしまいます。
とは言え、登場人物の気持ちは全く理解できないし、ちっとも前に進まない関係にやきもきしたりで、
そこまではよくある普通の少女漫画の範疇。
しかし他の方のレビューにもあるように、途中から急激に面白くなり始め……。
何だこれ。 どえらいことになってきた。 これがみんなの言ってた超絶展開ですか。
だから「僕等がいる」ではなくて「僕等がいた」なのか、なんて考えてみたり。
確かにこれは続きが気になります。
でも、どうも人の不幸を食い物にしているような気もして、のめり込みづらかったりするんですよね。
あとしつこいようですが、話が進んでもやっぱり登場人物の気持ちが理解し難いです。
作中のとある登場人物の言葉が、この先の展開を何となく暗喩している気がしてなりません。
「……みんなが、幸せになるわけには、いかないのかなぁ」
[ 2011-05-19 00:34:22]
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