惑星のさみだれ
作者:水上悟志
雑誌:ヤングキングアワーズ
レビュー全文
8点
:rankyさん
設定的には少年マンガのような内容にも関わらず、
しっかり青年マンガとして読ませてくれる作品。
冗長でもなく削りすぎることもなく物語を描ききっており、
かなりの良作です。
私のイメージは「"子ども"と"大人"の物語」。
この話に出てくる大人は皆カッコイイ。
子どもを理解し、子どもを守り、子どもに語りかけ、
そして子どもを大人に成長させる。
さらに、大人になった子どもが、別の子どもを成長させる。
「成長&バトル」という少年漫画の王道を基本にしながらも
青年誌にふさわしい内容になっているのは、
「成長」というものが、
単に強さのような身体的なものだけでなく、
精神的な成長も存分に(むしろ中心的に)描かれているからではないでしょうか。
「面白い大人」や「やさしい大人」になるのも大事だし大変だけど、
なにより「尊敬できる大人」にならなきゃいけないな、
それなりに年を重ねてしまった私には、
読後にそんな気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。
[ 2011-01-29 03:33:45]
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