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惑星のさみだれ
作者:水上悟志

雑誌:ヤングキングアワーズ

 レビュー全文  

9点  :落とし穴さん 

初めは夕日とさみだれの主従関係が気持ち悪くてあまり好きになれなかった。しかしこの漫画、騎士たちがそろいはじめるところからガラッと変わる。世界の命運を担って命をかけて闘うはずの騎士たちなのだが、その日常はほのぼのしていて全く緊張感がない。
しかし、いざ敵との闘いが始まると誰が死ぬか分からないような緊張感が作品全体に漂いはじめる。自分はこのギャップにやられた。
そして6巻からまたこの作品は変わり始める。
闘いに終わりが見え始め、キャラクターたちの心理状態が細かく描かれる。それらが本当に感動的に見事に描かれている。
また、序盤から張られた伏線がどんどん回収される。
作者のシナリオ作りの上手さ、構成力の高さに素直に関心させられる。

少年、少女が大人になっていく楽しみ、苦しみがバランスよく見事に描かれた素晴らしい作品だと思う。

エピローグが長く、最後も本当にキレイにしめられていて読後感も清々しい。

最終巻、夕日がさみだれに手を差しのべるシーン。
あのシーンにこの作品の全てが詰まっている。

感動した。



[ 2011-05-10 11:28:40]
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