惑星のさみだれ
作者:水上悟志
雑誌:ヤングキングアワーズ
レビュー全文
9点
:ルリヲさん
大別するならこれは王道能力バトル漫画に分類されるんだけど、読後感は他のそれとはまったく違う。
地球を割ってしまう「ビスケットハンマー」を発動させようとする魔法使いと、それを止める為に戦う主人公の夕日とヒロインのさみだれ+仲間たちって構図で話は進んでく。
夕日の前に現れたさみだれが「この星が好きだから地球ぶっ壊す!地球を砕くのはビスケットハンマーじゃなく私の拳」とか言い出すんだけど、夕日はそれに賛同してしまう。以後絶対服従。
俺がこれを最初に読んだときはいろいろ悩んで欝っぽくなってて、さみだれみたいな女の子が現れて地球をぶっ壊してくれたらいいなーとか冗談混じりで思ったりした。
他の仲間たちもいいやつらで、その中で密かに続く夕日とさみだれのちょっとヤバイ関係みたいのがなんとも言えず良い。
騎士団(仲間たち)の面々のエピソードもそれぞれあり、ちゃんと考えて作られているのを実感した。
この漫画のテーマは子どもって?大人って何?ということ(ってどっかに書いてあった気がする)。
初めて読んだときは大学1年で特にそのへんは考えずに読んだけど、今は20歳の3年生。いろいろと考えさせられた。
欝っぽくて悩んでる人、大人と子どもの狭間にいる人は楽しめると思うので、読んでみてほしい。
もちろんそれ以外の人も問題なく楽しめる傑作。
[ 2012-09-30 18:26:24]
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