Übel Blatt
作者:塩野干支郎次
雑誌:月刊ビッグガンガン
レビュー全文
9点
:パンダマンさん
面白い。「巌窟王」とか復讐劇が好きな自分にはたまらないものがありました
架空のファンタージー世界が舞台で、剣と魔法とドラゴンの定番も普通に出てきます。この3つが本格的に世界観に絡めてくるとファンタジー作品は血なまぐさいものになりますが、この血なまぐささが復讐劇とよくあっている。「ベルセルク」もそうだけどファンタジーと復讐劇は相性がいいのかな?
まぁ自分は剣や魔法なんかよりもファンタジーで一番好きなのは壮大で美しい景色や大げさな仕掛けとか背景部分のほうに目がいくんですが、この作品はそんなポイントも逃しません。美しい景色や大げさなからくりが出て来て楽しませてくれます。
物語も壮大でこっています。でも定番は外さないので話に安定感があります。例えば出てくる悪役が本当に下衆で憎たらしい。「よっ!待ってました!」と相づちを打ちたくなるくらい定番の悪役が出てきて本当に憎たらしく描かれている。それを主人公がバッサバッサと倒していくので単純だけど気持ちがいい。そうと思えば意外な展開に話が進んでいき話の先が気になります
主人公は最強剣士で最高の鍛冶屋で、正義感の強い男の子のロマンがつまったようなキャラクターですが、これが意外と大味にならず気にならないのは作者のうまさを感じます
久々によく練られた復讐劇を呼んで満足です
[ 2010-02-20 23:48:14]
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