夕凪の街 桜の国
作者:こうの史代
雑誌:漫画アクション
レビュー全文
10点
:くっしいさん
先入観や予備知識なくこの漫画を読みたい方は読まないで下さい。
ヒロシマ・ナガサキは日本人としては避けて通れないテーマです。この漫画の瞠目する点あるいは原爆を扱ったものとして一線を画すと思われるのは、原爆以後の残された人の心理を掘り下げている点です。
「私は生きていて良いの?」
これほど戦争の悲劇を表す台詞は他にないでしょう。それでいて登場人物は皆明るく、強さを持っています。湿っぽくならず被害者意識もなく悲劇を描くことは誰にでもできることではありません。
「夕凪の街」の終結部は圧倒されます。あの表現には参りました。漫画の力を感じます。
[ 2009-04-04 16:38:00]
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