ヨルムンガンド
作者:高橋慶太郎
雑誌:月刊サンデーGENE-X
レビュー全文
6点
:パンダマンさん
この漫画は、軍事知識がある程度ないと面白味がわからない漫画です、たぶん
いや自分もそんなにある訳じゃないんですが、逆に半端な知識だから楽しめたのかもしれません
RPGと書かれてロールプレイングゲームが浮かぶ人は避けた方がいいです。
これの一話目を読んで、理解できなければ多分ダメです
なんでベテラン兵士二人が少年兵を恐れるのか。ジャベリン(対戦車ミサイル)のイキなかわし方・・・とか全然興味ない人には全然面白くないし、それに対しての説明も全然ないです。
いきなりトップギアにして突っ走ってるこの漫画。多くの読者を置き去りにするのは間違いないです
だけど逆をいうと、徹底して無駄な所をそげ落とした作りはテンポがよく、スピードを感じさせる。同時に登場人物にプロフェッショナルさを醸し出しています。派手なドンパチ漫画を望むなら他を読んだ方がいい。無駄のない戦いは派手さがなくつまらない。逆にその無駄のなさがこれの魅力なのです。
なんでこの作戦をとっているのかとか、なぜその武器を使ってるのかとかの親切な解説が入ればわかりやすのかもしれないけど、それをするとこの漫画の魅力はなくなってしまうというなんともやっかいな漫画なのです
あらゆる情報を見逃さず、あらゆる知識を総動員しなければ、音も無く近づき、今まさに自分を飲み込もうとしている大蛇に気づくこともなく喰われるだけ。あらゆるものを飲み込む大蛇の殺し合いを観戦することもできない・・・といったかなり挑戦的な姿勢。
武器商人の話なのですが、映画のLOAD OF WARの用に人道的に訴えかけてる所は少ないです。いかにうまく武器を売るか。いかにライバルを蹴落とすか。そしていかに危険な地域へ商売をしにいき、うまく抜け出すか、なんかが主な話です
ライバルにC○Aが出てきた時は吹いてしまった。その情報収集力と情報操作技術は確かに営業向けだ。これってミリタリーマニアには常識的な知識なのかな。
ここまで人道主義や国際問題、そして読者を気にしないやりすぎな話は珍しいと思う。このまま突っ走って欲しいんだけどそう書くとちょっと人道的に疑われそうだなぁw
いや、それくらいやっちゃってるからこそ面白いんです、これは
[ 2008-02-16 07:50:22]
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