キングダム
作者:原泰久
雑誌:週刊ヤングジャンプ
レビュー全文
9点
:フクポルさん
<所持歴:全巻。収集中>
高評価に惹かれ既刊全巻大人買いしました。
さて、自分は史実を全く知りません。
ゲームで三国志をやったことがある(超有名な武将を数人言える)程度のしょぼくれた知識しかありません。
それよりも何よりも、ぶっちゃけるとそんなに興味もありません。
なので、どれくらい史実に忠実か、とかはサッパリです。
そんな自分なので、歴史物というより単純に「(戦国)アクション」として読みました。
ところで、自分達が知ることが出来る史実は、時間軸に打たれた
「点」でしかありません。
実際は途切れることの無い「線」ですが、実際に自ら見聞き出来ない今となっては
史実を「線」で知る事は不可能です。
しかし、マンガに限らず歴史物というジャンルで作品を作るには、
その点と点を結び「線」にしないといけません。
その線は単純に点を直線で結んだものか、あるいは湾曲した曲線なのか。
その線をどのように描くのか(アレンジするのか)は作者次第。
そして作品が面白くなるかどうかも、「線」次第です。
本作に話を戻すと、面白いです。
その「線」が、太く力強く、鮮明です。
で、何となく「ベルセルク(黄金時代)」の印象を受けました。
政はグリフィス、信はガッツのイメージ。
それが悪いんではなく、ベルセルクが好きな自分にとって本作はドンピシャだった、と。
絵は上手いというよりは、勢いがあり迫力があります。。
それが作品と非常に合っていて、そういうのも含めて「トータルで見た画力」は高いです。
ベース(史実)を知らないので、純粋に展開に高揚感と期待が生まれます。
知ってれば、また別の楽しみが生まれているかもしれません。
そして、ベースがあるだけに、際限なく風呂敷広げるってことはないと思うので、ある意味ベルセルクより安心して見てられますw
引き合いに出したベルセルクが受け付けない人、ポップでライトな作風を好む人は避けた方が賢明です。
人を選ぶかもしれませんが、高評価は納得です。
[ 2009-09-18 01:48:18]
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