ディエンビエンフー
作者:西島大介
雑誌:月刊IKKI
レビュー全文
7点
:ジブリ好き!さん
連載中の漫画では期待している漫画です。
ベトナム戦争を舞台にしていますが、ただ「本当の戦争の話」を描くだけでは伝わらない(厳密には「本当の話は物語にならない」というティム・オブライエンの言葉を作者なりに解釈した)と作者は思っているので、あえて「馬鹿みたいな嘘」を描くことで戦争というテーマにアプローチしている作品です。
故に登場人物は超人ばかりで、また人もばんばん殺されていきます。それをポップでかわいらしい画で描きます。
えぐいシーンが多いですが、同作者の「世界の終わりの魔法使い」シリーズを読む限り、作者がそういったシーンを好んでいるとか、そういったことしか描けないというわけではないように思えます。
基本は淡々と描かれた通りに読んでいき、たまに出てくる深い言葉やメッセージに注目していくと、楽しめると思います。
よーするに普通にバトル漫画として読んでいってもそこそこ面白く、「戦争とは?」と考えて読んでいくこともできる漫画。
個人的にはベトナム戦争に興味があるし、画も気にならずスムーズに読んでいける良作だと思います。
[ 2010-01-07 23:47:40]
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