プロゴルファー猿
作者:藤子不二雄A
雑誌:月刊コロコロコミック
レビュー全文
5点
:臼井健士さん
大人のスポーツであり、紳士のスポーツであるというゴルフを「紳士」とは懸け離れた「猿」そのものの少年を主人公にして、大人の熟練ゴルファーを次々と手玉に取っていくという展開が痛快な少年向けゴルフ漫画。
しかし・・・展開は異様だ。「ミスターX」なる覆面レスラーかと思うような怪しい男が率いる「影の組織」が登場して、その刺客が毎回毎回、猿丸を仲間に引き込もうとゴルフ勝負を挑んでくる・・・って何だよ??。影の組織のゴルファー達も個性的な奴ばかりだったが、そんなに上手いのだったら「影の組織」なんていう日陰の組織に入らないで最初から普通にやればいいのに・・・・・(笑)と思ったのは絶対に私だけではないはずだ。中国拳法を学んだ最初の強敵だった男がいたが、どこをどうやったら中国拳法とゴルフとを結び付けられるのだろうか?ヌンチャクをゴルフクラブにしてショットをしていたが、あんなので打っていいの?
そして忘れてはならないのが、敵と同じくらい個性的なホールの数々と猿丸の必殺ショットである。「旗包み」「モズ落とし」なんて超人的なプレーされたらまっとうにやっているプロゴルファーは堪らない。コースも「そんなトンでもないコース作って、他に誰がプレーするんだよ」というようなものばっかり。崖やら断崖絶壁に海、さらには火山か間欠泉が噴出すようなコースもあったような・・・プレーしている場合じゃないって(笑)。18ホールを回るのでひとつのシリーズが長くなるという欠点があった。「奇抜なコース巡り」漫画だったと言い換えても良かったかも。
[ 2012-03-04 14:42:36]
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