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栞と紙魚子の生首事件
作者:諸星大二郎

雑誌:ネムキ

 レビュー全文  

7点  :とろっちさん 

「栞と紙魚子」シリーズとしてレビュー。
諸星氏初の少女漫画作品。 であるものの、全くそんな感じがしないです。 いつも通り。
作者もあとがきで「少女雑誌なので、一応少女を主人公にしただけ」みたいなこと書いてますし。

ジャンルはシュールホラーコメディーと表現するしかない独特の世界観。
町の大通りから一本外れた小道がどこにつながっているのか。
町外れの屋敷の庭の片隅で何が行われているのか。
路地裏の怪しい店でどんなものが売られているのか。
そういう日常のすぐ隣にある怪奇が描かれていて、日常と非日常との溶け込み具合が秀逸、というか奇々怪々。
舞台を例えて言うと「うる星やつら」の友引町といった感じでしょうか。 作風は全く違いますが。

どこか人を喰った絵柄、テンポ、内容。
恐怖というよりは、不条理と猟奇とユーモアに溢れた世界。
作中の言葉を借りれば、「細かいことは考えちゃダメ」な、「ネジが一本どころか二、三本外れた」感じ。
換言すると、そんな滅茶苦茶な内容を諸星氏のセンスで上手くまとめて楽しませてくれる作品。
[ 2011-07-26 01:33:35]
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