キャプテン翼
作者:高橋陽一
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
7点
:オカシューさん
もともと我が家に2冊ほど置いてあった。ある時それを読んだ息子は次の日から大騒ぎ。
「次(続刊)買って、次買って!」
やはり大ヒット漫画ともなるとただ者ではない。何年経っても通用するなにがしかの魅力があると言う事であろう。
私自身もそうなのだがレビューする時に形から入ってしまう。絵がどうたらストーリーがどうたらと。
しかし知識の無い故に白紙の状態で読書に挑む子供にこそ感じられるものがある。
区別のつきにくいキャラクターややりすぎな身体能力必殺技の奥に潜んでいる、煮えたぎるようなマンガパワーをである。
新人作家(当時)である高橋先生ががむしゃらに描いたそのマンガは日本サッカー界をけん引し世界の子供たちを楽しませている。
そして小学生くらいなら現在も充分楽しめる作品であると私の息子が証明してくれた。
子供だまし、という言葉がある。お子様向け、という言葉がある。
良い意味に使われる事がほとんど無いのが残念だ。
人によっては老若男女、すべての人に愛される作品が素晴らしいという。
無差別級の王者が1番強いと言われればその通りかもしれないが軽量級のチャンピオンだってフェザー級の王者だって称えられるべきものではないだろうか。
幼児向け、子供向けの作品ももっともっと評価されていいものだと私は思っている。
ところでキャプテン翼レビューのきっかけはあるテレビ番組であった。
雨が降ったの降らないのなどという名前の芸人が司会のトーク番組だ。その深夜番組は毎回テーマを決めてタレント達(ほぼ芸人)が語り合う。
テーマのジャンルは多彩でマンガ作品の場合も有りその回は「キャプテン翼」だったのだ。
結論から言うと良く出来た1時間だった。感心した。
出演者も芸人らしくおちゃらけながら作品の歴史や影響力を分かりやすく魅力的に語ってくれた。
その中で必殺技等をちゃかすコメントも度々あったのだが、超人マンガ肯定派の私でも楽しく視聴する事が出来た。
なぜならそこには「作品への愛情」が感じられたから。
その中に「何も知らない子供をうまく騙しているマンガ」のようなニュアンスはなかった。
少年時代を盛り上げてくれて夢中にさせてくれてありがとう!という熱い感謝の気持ちが伝わってくるのだ。愛情が。
さすがプロの作る番組であり取り上げる作品への敬意や配慮に感服した。
影響力とか関係なしにしても素人レビューじゃかなわない部分かな。
インターネットによりズブの素人の私ごときでさえ他人さまの作品にモノ申す事ができるようになった。
だが果たしてそれが良い事なのか悪い事なのか。
私のレビューに、そしてあなたのレビューに。
「愛」はあるか。
[ 2010-03-14 13:14:12]
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