ベイビーステップ
作者:勝木光
雑誌:週刊少年マガジン
レビュー全文
7点
:Scroogeさん
こんなテニスプレーヤーがいたらきっと面白い!という漫画。
ガリ勉高校生のマルオがテニスの魅力にとりつかれてプロになっていく。
漫画としての魅力は読みやすさ。絵柄も素直で物語も実にシンプル。
色んな奴らがテニスしているだけ。実はこれが大きな利点。
テニスの勝負をストレートに描いている。
ライバル、因縁、負けられない理由。個性的な脇役。
キャラ立てや物語に拘り過ぎて勝負そのものを描けなくなるスポーツ漫画が非常に多い。
その点、ベイビーステップではひたすらテニスに焦点をあてる。
そしてテニスの知識が全くない人でもスムーズに読めるように描いている。
欠点も指摘しておこう。
まずは絵の弱さ。漫画表現はまだ工夫の余地がある。
読みやすい反面で読者をひきつける魅力に乏しい。
もう一つは物語の弱さ。47巻もかけて主人公マルオが本質的に成長しない。
根っこの強さは初心者のうちにもう完成されていて成長の余地がない。
大きな挫折や困難もなくご都合主義の度合いは強め。
同じような展開が続くなぁと思っていたらスパッと終わった。
どうやら打ち切りらしい。理由は不明だが引き延ばすより良かったかもしれない。
次回はより成長した作品を読みたい。
[ 2017-12-19 17:24:56]
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