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メイド諸君!
作者:きづきあきら

雑誌:月刊コミックガム

 レビュー全文  

5点  :レトさん 

メイド喫茶という馴染みの薄い別世界で繰り広げられる客との掛け合いは新鮮で序盤の職場に馴染んでいくまではそれなりに面白いです。
蜂矢と愛理のエピソードは切なく一番印象に残りました。
ただ、肝心の主人公の千代子が精神的に未熟すぎて最後まで共感出来ませんでした。そのため、メインエピソードともいえる鳥取との恋愛も応援する気になれず白けてしまったのが痛いです(そもそも、異性として意識してもらえないから専属メイドになるという発想が気持ち悪い)。灰音の兄から鳥取を庇うシーンも本来ならグッとくる展開のはずなのに、千代子の主張が幼稚すぎて逆に兄のほうが正しいと思ってしまいました。せっかく、鳥取は弱者としてそれなりにリアリティの感じられる造形になっていたのにこれはもったいなかったです。
加えて灰音と兄もバックグラウンドの描写が多い割に何がしたいのか最後まで掴めませんでした。あるみの結末もハッキリ言って消化不良です。千代子のエピソードばかりに注力しすぎて他が若干おざなりになっていた印象です。
また、上記の専属メイドといい緊縛ネタといい、エロゲーまがいのシーンを強引にねじ込んでいたのも違和感を強くしていました。
一見、丁寧な作りながら素直に楽しめない要素が多すぎて残念な作品でした。
[ 2011-11-11 21:10:25]
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