龍 〜RON〜
作者:村上もとか
雑誌:ビッグコミックオリジナル
レビュー全文
9点
:polojoさん
ドラマ化で一躍人気になった、タイムスリップドクター漫画(そんなジャンルは多分ないですが^^;)の「仁」で有名な村上もとか氏の作品です。
激動の昭和を生き抜いた龍という一人の男の人生ドラマです。
正直、同氏の作品の中でもっとも過小評価されているのではないかと思っている作品であります。
この物語の素晴らしいところは、龍の経験してきたものがその後の人生に大きく影響しているように描かれている点だと思います。
龍が会得してきた武術や、企業を経験することによって会得したリーダーシップなどが、後の活躍に大きく役に立っています。「それまでの経験の何が役に立つかわからない」という人生の普遍的ともいえる性質を見事に表現していると思います。
また、ダブルヒロインや、実際の歴史上の人物と龍を違和感なく絡めさせる技術は人間ドラマに深みを与えています。そしてこの手法はのちのヒット作「仁」でもいかんなく発揮されています。
最後が若干駆け足ですし、最後みんながどのような人生を送ったのかはうむやむになっている点も多いですが、そこは読者の判断ということでしょう。それまでの面白さを減退させることはあまり無いかと思います。
非常におすすめです。
[ 2013-05-13 18:57:53]
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