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龍 〜RON〜
作者:村上もとか

雑誌:ビッグコミックオリジナル

 レビュー全文  

7点  :gundam22vさん 

舞台が昭和初期の京都、満州の視点からみる終戦までの激動の時代なのが新鮮。当時がまるで再現されたかのような空気感は素晴らしかったです。デリケートな時代ですが、どの陣営に対しても基本穏当な描き方だったと思います(甘粕正彦については有名な甘粕事件の真相を独自でも描くことを避けてしまっていたので本作の人物像には違和感があったが)。

架空とはいえ一人の男の波乱万丈な人生を史実、実在人物に絡めることで壮大感がありました。しかし、色々ぶち込んだ寄せ鍋的な部分が多く、長さやこれは必要な話だっただろうかという気持ちは拭えないのも事実でした。時々途中でダレてしまい、連載中に酷評を耳にしたこともあります。次作の「JIN」では改善されていたんだなと。全体としてはテンポと構成が整っていた(ラストは唐突感があったが)「JIN」の方が良かったなとは思います。それでも時間があって壮大な歴史漫画が読みたいという人には薦めたい作品です。

[ 2017-11-14 19:09:51]
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