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耳をすませば
作者:柊あおい

雑誌:りぼん

 レビュー全文  

5点  :ITSUKIさん 

当然ながらジブリの映画から存在を知ったのですが(というか、原作漫画があるという事は映画を見てからも10年以上は知りませんでした)

原作はわずか4話で打ち切られてしまっているというのに驚きです。
恋愛をテーマとした様な少女漫画とは一風変わった世界観を感じる事が出来、そこが魅力であるはずなのに当時は受けなかったという不遇の作品。途中から恋愛要素を入れる事を余儀なくされています。

しかしそのちょっと変わった内容がかの有名な宮崎駿の目に止まって(文庫版に耳をすませばが映画になる経緯が載ってますが、本当に偶然としか)今日多くの人に知られる作品となったのですから何があるかわかったもんじゃありませんね。

宮崎駿達は「きっとこの漫画はこれからこうこうこういう展開をするのだろう」と想像していたのに、その考えとずれがあった原作の結末に納得いかなかったらしく、劇場版はその宮崎駿達の考えを実現させたものなのだと思います。
読者の人気をとっていかなければ打ち切られ、話を纏める事を余儀なくされる連載漫画と、事前にアイデアを目いっぱいつぎ込める劇場版とではやはり物語の完成度が段違いであり、アニメと比べて原作はキャラクターの「成長」という大事な部分がすっぱり削られてしまい、終わりが唐突な印象を受けました。

しかしキャラクターのセリフや服装などはほとんど原作を忠実にアニメ化されていた事は意外でした。
[ 2009-11-26 03:48:00]
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