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項羽と劉邦
作者:横山光輝

雑誌:月刊コミックトム

 レビュー全文  

6点  :あおはなさん 

横山三国志よりはるかに史実どおりで展開します。

でもやはり本作品も「エンタメ」であり「歴史学習」ではないということを伝達したいです。
本作についてはフィクションということではなく「意図的に記述を止めた」ことでエンターテインメント性を強調したことについて。

本作品の場合、なぜ本作をあそこでラストにしたかについて作者自身が明確に巻末で述べておられるのですが、一言でいえば「あの後の史実を生理的に受け付けないから描きたくなかった」そうです。

確かにあの後を漫画で描くとグロい。歴史をそのまま描くことをつまり先生は意図的に拒否したわけですが、これによってよりエンタメ性は際立ったといって間違いない。

その後の劉邦及び勝利側の人々がどうなったか気になる人は徳間書店の「史記」がもっとも読みやすいのでお読みになるといいかも。なぜ漫画はあそこでラストなのかがはっきりします。この点について考える時、横山先生は「漫画が漫画である理由」を常に意識しておられたのだなあと感心してしまいます。
[ 2010-11-06 17:24:57]
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