クニミツの政
作者:朝基まさし
雑誌:週刊少年マガジン
レビュー全文
5点
:コステロガーデンさん
連載当初の勢いはどこ吹く風
連載当初は、少年マンガで政治をテーマにしたという珍しさと
主人公クニミツの豪快で単純な男っぷりの良さが、好印象で楽しみに読んでいました。
特に教師の真似事をしたストーリーは好きでした。
でも農薬問題や病院の問題なんかを取り上げたあたりは、
真実の一端とはいえ、片寄った情報を読者に押し付ける感じがあり、ちょっと。。。
そしてクニミツが成長してしまったが故、性格が丸くなり面白みに欠けるキャラに成り下がり、
それが手伝ってか、ラストまで淡々とした感じで流れてしまいました。
あ、でも佐和さんとの色恋沙汰はクニミツらしくて好きだったなぁ。。。
私の務めている会社の会長が、今年の初めに町長選に立候補し、
ボランティアで選挙活動に加わった事がありました。
選挙戦というくらいですから本当に戦いで、妨害や戦略合戦はマンガの比ではなかったです。
特に私の住んでいる街は、当時の町長とヤ○ザの間で金銭面のトラブルがあった街でしたので、それはそれは。。。
各地域の有権者や町議会議員、寺の住職なんかも巻き込んでのどろどろの世界。
まあ結果、会長が当選したのですが、私から見ても使えないようなヤツが、まさか当選するとは思ってませんでした。
そこにもいろいろと裏事情があるようでしたけど。。。
ともあれ人間の醜さと汚さを嫌と言う程見せ付けられた貴重な体験でした。
「クニミツの政」もそういった醜い世界を遥か彼方にぶっとばすくらいの勢いとパワーでやってほしかったですね。
◇この作品の個人的価値=全27巻で 2700円也
[ 2005-11-03 16:00:10]
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