いぬ
作者:柏木ハルコ
雑誌:週刊ヤングサンデー
レビュー全文
9点
:鈴森一さん
性欲解消のためカラダの関係のみを求める女性と、それに応じてしまいつつ、その女性にカラダ以上の感情を求める男性のお話です。
SEX描写のあるラブコメですが、絵柄は抑制的で、エロ描写はメインではありません。
お互いの心の差異をコミカルに描いています。
前半は女性側の感情(性欲)、後半は男性側の感情がメインです。
コミカルでおふざけノリの強い本作ですが、恋愛関係の深いところに確実に切り込んでいます。
哲学的なんですよね。
前半はH系の悪ノリが過ぎて不快に感じる場面もありましたが、男性の心情描写がメインになる後半は、見どころが多いです。
恋愛関係において、自分に都合の良い幻想をパートナーに求めてしまうということ、それをお互いに理解し歩み寄ることが大切なんだということ、そんなことを考えさせてくれました。
「物事の考え方が変わったりするほどの力」をわりと持っている作品なんじゃないかと思い、9点にしました。
[ 2025-05-15 02:38:23]
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