月光条例
作者:藤田和日郎
雑誌:週刊少年サンデー
レビュー全文
3点
:鋼鉄くらげさん
藤田和日郎先生のファンの人達には申し訳ないんですが、これは面白くありません。自分も先生の作品だから、きっとこれから面白くなるんじゃないかと期待していたのですが、今現在、一向にその兆しが見られません。
この作品には「先生らしくない」所が随所に見受けられます。まず、ストーリー全体に熱さや厚み、奥行きが感じられない。そして、登場キャラクター一人ひとりに物語に対する情熱や、筋の通った行動力が感じられない。
ストーリーそのものも、今までの重厚で幾重にも折り重なった複雑怪奇なストーリーとは全く違った、行き当たりばったりのストーリー展開の様に感じます。
何より、そもそも分からないのが、「月打」でおかしくなった御伽噺の世界を、月光条例の執行者が元の世界に正すというその設定。他人が作り上げた世界を勝手にいじくっていいのかという疑問と、他人が出した結論に改まって文句をつけていいのかという疑問。先生が大前提となるこの設定を通して、読者に何を伝えようとしているのか。私にはどうしてもその意図が掴みきれません。
これから先、よほどの大逆転が無い限り、この作品に対する評価の変更は難しいと思います。
[ 2009-11-06 20:03:07]
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