かってに改蔵
作者:久米田康治
雑誌:週刊少年サンデー
レビュー全文
9点
:Mサトゥーさん
通読した感想です。
ご近所で神童と呼ばれる天才少年・勝改蔵。
数年後、高校生となった彼はある事故によって、電波な変態へと成長していた・・・!
1〜4巻くらいまではただの微妙な下ネタマンガです。
それ以降は時事ネタを絡めたブラックなギャグに路線変更し、見事に打ち切りの危機を回避しました。
時事ネタはすでに劣化どころか風化してしまっていますが、日本人のメンタリティーを鋭くえぐるネタ(言い過ぎ…?)は今読んでも十分面白いです。
初期はまともだったキャラ達が回を重ねるごとにぶっ壊れていき、主人公が霞むほど濃いキャラに成長します。最後のほうは最初突っ込み役だったヒロイン(?)による猟奇オチの割合がすごく高くなっています。
賛否両論な最終回ですが、個人的にはスッキリ終ったと思います。部長の台詞がカッコイイです。
この作品は初期と後期で絵柄が恐ろしく変わります。極度に簡素化された後期の絵柄は一見適当に見えて、見慣れてくると巧く感じるから不思議です。
個人的に4巻までが微妙なのでマイナス1。凄く人を選ぶマンガですが、はまれば大ヒットです。
追記:愛蔵版も買いましたが、いまいちな出来です。カラーの描き下ろしイラストが追加されたのは嬉しいのですが、コミック版にあったあるシカケが再現されていなかったりして作りが荒いです(作品内容自体は全く同じです)。シンプルな表紙デザインも概ね好評のようですが、個人的にはカオスなネタの雰囲気を増幅させていたウソあらすじや書き込まれた表紙が好きだったので残念です。
[ 2009-02-13 20:22:26]
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