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屍鬼
作者:藤崎竜

雑誌:ジャンプスクエア

 レビュー全文  

7点  :右から左へ。さん 


原作の小説は読んでいない。

スリリングな内容を、見事な画力が拍車をかけて面白い内容となっている。むしろ、原作を読んでいないほうが楽しめる漫画なのかもしれない。村の奇妙な事態が、徐々に明らかになっていき、先の読めない展開となっているからだ。

話は、それぞれの登場人物の行動にスポットを当てる形で、色々な角度から描写されている。過疎の村での生活に登場人物がどのように感じているのか、村の事態にたいして、それぞれの人物がどう対応し、何を感じたのかが淡々と、かつ繊細に描かれている。

話の展開は3巻から急展開を見せるが、先の展開が読めず楽しみである。

絵は、キャラクター描写は、藤崎竜という作者自体、好き嫌いの分かれる絵だと思うが、慣れてしまえば問題ない。少年誌という媒体を考慮しても、ややデフォルメされた絵のほうが人気が出ると考えたのかもしれない。背景のきれいさは見事。過疎の村の描写が、哀愁漂う形で描かれている。

全体的に、安定した原作を背景として、それをアレンジしつつ消化する藤崎竜の魅力が発揮された良作と言うことができる。これから、さらに注目して読んでいきたい漫画である。夢中になって読むことのできる漫画。7点。

[ 2008-10-10 10:03:27]
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