はだしのゲン
作者:中沢啓治
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
7点
:ひらがなさん
作者は漫画家という事ですので、漫画としての評価をさせていただきます。
絵:3点
ストーリー:4点
全体的に良い作品だと思います。
絵も見やすく綺麗、そして原爆の恐ろしさをここぞとばかりに描写しています。
お姉ちゃん、お父さん、弟、そして後から産まれた妹さえも
原爆によって死んでしまう。
戦争の悲惨さを伝えるにはうってつけの作品。
(日教組が推薦するはずです・・・。)
終戦後の復興までの話しは読んでいて勇気付けられます。
校舎が無いのに庭で勉強し、町を作って、ビルが出来て・・・
日本人の努力が感じられます。
しかし、この漫画に描かれた戦争を鵜呑みにしてはいけません。
この作者は右翼でも左翼でもなく、戦争の是非を判断させる為に
この漫画を描いているわけでは在りません。
其れが証拠に、アレだけ日本軍が悪いと描いているのにも関わらず
母親が死んだ時、元は「畜生、米国め!!」と言っていますし、
米兵に「ギブミーチョコレート。」と集る子供たちを見ながら
元の母親は「情けないねぇ・・・、悔しいねぇ。」と語っています。
作者が批判しているのは日本軍でも米国でもなく、戦争その物です。
作者にとっては、とっちが悪いかなんて関係在りません
とにかく戦争をしないで欲しいのです。
それに、漫画で戦争の是非を問うのはナンセンスです。
知識不足で、何でも鵜呑みにしてしまう小学生に見せるのは良くないと思います。
[ 2009-09-28 18:50:43]
ひらがなさんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com