烈火の炎
作者:安西信行
雑誌:週刊少年サンデー
レビュー全文
5点
:朔太さん
土曜日のアニメ放送から入り込んだ記憶があって、とてもきれいな絵面だった印象でした。
普通の高校生が自身の力に目覚め、その後は運命に翻弄されつつ、格闘の世界に入っていく。
毎週どんどん世界が拡がるので、楽しみに見ていました。
放送版では戦いが継続しつつ終わるので気にしつつ、それがサンデーで連載中と
いうのを後で知りました。
勢い込んで読んでみますと、なぜだろう、アニメ版程迫力を感じなかったのは残念でした。
そんな経緯の中で、サンデー掲載中の烈火は読みづらく、能力とともに性格も
豹変するキャラが多く、戸惑いがちでしたね。
少年漫画として少年期に初めて出会った人にはインパクトのある記憶に残る作品かも
しれませんが、その場合を除けば、良く言えば王道漫画、悪く言えば使い古し少年漫画
という評価になりますね。
<追 記>
改めて全巻を通して最後まで読んでみました。
1回目とは違う印象で驚きました。
一気に読んでみると、同じパターンが繰り返し出てくることに気づき、「これはあかんわ」という気持ちになります。
具体的に言えば、
・友情ごっこのバカ騒ぎ。
しかも、どつき漫才というか、相手からこき下ろされてはどつき。
ちっとも笑えません。
・そのくせ、友情に関しては絶対の絆を守ります。
柳に至っては、一言でも言葉を交わせば、その瞬間、友達であって、
友達に対して絶対の奉仕を誓います。
あり得ません。命まで捧げるのですから。
その度に、臭い友情への信頼の言葉が発散される気持ち悪さ・・。
・登場人物のほとんどが、人間関係にトラウマを有しており、
友達に裏切られただの、母親が殺されただの恨みや悲しみが、
戦う動機になったり強くなった動機になっています。
敵役の麗や裏麗ですら、ほとんど同じです。
・登場人物全員がさらさらヘアなんで、見分けがつきません。
身に着けているアクセサリや顔の傷で見分けますが、
戦いの最中ではだれか判別できません。
葵や雷覇に至っては、男女区別もできません。
おかまではないのに。
・命を失ったはずの人物が復活するのはダメでしょう。
これやるとエンドレスになりますから。
極めつきは、最後に生き返る彼女です。
これやっちゃダメでしょう。
とはいえ、様々な魔道具や八竜の設定など魅力は満載です。
総合的には、前回は6点にしてましたが、1点減点とします。
[ 2016-05-04 18:05:31]
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