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エア・ギア
作者:大暮維人

雑誌:週刊少年マガジン

 レビュー全文  

0点  :オルシナスさん 

主人公が口先だけのチンピラで根本的にろくでなしで低俗なうえ自己中心的で実力至上主義なので、まず感情移入がしにくいです。つーかできないです。

また、エアトレックという発想は面白いしかっこいいとは思うんだけど、それで戦う理由がよくわかりません。
スポーツ漫画だと思ってたらそうじゃないし、アクションものにしてしまうにはスポーツ性が強すぎるとても中途半端な設定だと感じます。
あと、世界観が普通に現代で、どこか昔を感じるところもあるのですがエアトレックだけが先進技術過ぎて作中で浮いてます。

また、暴風族(暴走族エアトレックバージョンみたいなやつ)を守るために公権力と戦って過去の偉人がうんぬんというエピソードがあり、現時点でも主人公たちはバリバリの暴風族でその偉人と行動をともにしているわけなんですが、まず突っ張るのではなく不良を正当化して、俺たちの行動は正しいんだおまえらが間違ってるんだ的描写に吐き気がします。

主人公たちの目標がぜんぜん理解できないし作中で説明もされないし、話の展開も行き当たりばったりで強引すぎです。
正直読む価値があるのかどーか微妙ですが、演出力だけで言えば一級のものがあるかもしれません。


追記
どーやらこれはアクションでもスポーツでもなくSFものらしいです。ここまで世界観が滅茶苦茶な漫画も珍しいですね。

さらに追記
ストーリーが完全に破綻しましたね。
イッキの良き師匠だった空がいつのまにか最大の悪役に。
最大の悪役にしてラスボスかと思われていたキリクが、たった数話の過去編でいきなり超いい人に。

これで、空の恋人でありながら妹が宿敵である眠りの森のメンバーであるリカの存在や、もともとのジェネシス、ひいてはシムカの存在意義も空が悪役になったことで、もともとの設定や中盤までの展開と完全に矛盾するものになってしまいました。

その上、伏線らしい伏線もなく唐突に空の双子である宙(そら、と読みます)が現れ、もはや何が何なのかわかりません。
というか、何がどうなってこーなってということを考えたら負けなのかもしれませんね、この漫画の場合は。
[ 2007-01-18 11:39:39]
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