罪と罰 A Falsified Romance
作者:落合尚之
雑誌:漫画アクション
レビュー全文
6点
:朔太さん
10巻を読むのが苦しく、正直胃が痛くなるような
悲惨な内容でした。
主人公の弥勒のみならず、ヒロインのエチカの地獄の
ような過去、氷のような心を持つ首藤が見てられない。
自分は資格がある人間という妄想の上、罪をわざわざ
作った挙句にその罪悪感に苦しむ弥勒も見てられない。
それならば、悪事を働いても心を痛めない本当の悪党
たちが、正当化されてしまう矛盾がある。
この世の中が良くならないのは、悪魔のような悪党たちが
自身の罪を感じないことと罰が与えられないため。
本作品でも使われていたが、イジメという隠れた悪事、
しかも大半の人間は見て見ぬふりをして、自身の罪を
自覚すらしない。
被害者は自殺すら常に考えているのに。
そこのところの解決策が提示されない以上、現代の
人間社会は未成熟としか言えない。
未成熟な社会が罪であり、そこでしか生きられない世界が罰なのである。
[ 2021-11-23 17:51:58]
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