NHKにようこそ!
作者:大岩ケンヂ
雑誌:月刊少年エース
レビュー全文
7点
:lukusu_worldさん
ひきこもり経験者の原作者だけあって、主人公・佐藤君の言動、心理にはかなりリアリティーを感じる。
(・・のは私自身ひきこもり寸前までいった過去があるからだが(笑)
対人恐怖、虚言症、空想癖、現実逃避etc…。
彼の姿は”普通の”人から見れば只ひたすら 「イタイ」 。
というか、物語に登場する佐藤君の後輩も、先輩達も、自称・天使のヒロイン・岬ちゃんもみんな 「イタイ」 。
馴れ合いや建前に支配されがちな人間関係の中で、不安定な自分を歪な形でもなんとか「世界」と繋ぎとめようとする彼ら。
たとえそれが痛みを伴ったとしても。
そして、そんなたやすく擦り切れてしまいそうな彼らの姿・心に、我が身を重ね合わせてしまう 「イタイ」 自分。
等身大の、悩める青少年少女達の、ちっぽけで不恰好な愛すべき青春。
かの 「エヴァ」 で広げられた大風呂敷を、四畳半でやった、みたいなお話し。
絵は見やすいし、女の子も可愛いから○。
そして、何気ない1シーン、1セリフに込められたリアリティー。
後はどうこの物語が帰結するのか、で評価は転がる。
現時点de限りなく 8点 に近い 7点 ということで。
[ 2006-01-06 05:14:24]
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