封神演義
作者:藤崎竜
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
7点
:メカざわさん
歴史漫画。絵は良好。
歴史漫画のほとんどは堅く重いものが多いが、ここまでコミカルに真面目に描いた作品は他に類をみないのではないかと思われる。キャラクターを強い個性で描き、さすが少年漫画と思わせる表現力が卓越で読者をうならせる。歴史的背景を自分の個性できちんと表現しながらも、漫画の魅力あふれるおもしろさを前面に出しているこの作品は完成度の高い良品と言えよう。
ご都合主義の多いジャンプ漫画の中でも、ご都合よく描きながらもそれが良かったと思わせるのは本作品くらいではないかと思う。才能あふれる主人公の魅力を上手く描きつつ、しっかりと挫折や苦悩を表現している。褒めるべき点が多く困る。
残念な点としては後半のぐだぐださかな。RPGで言えば「もうラスボスを倒すだけ、その前にレベルあげ」というそんな状態を本当にそのまま描いている。あれはイタイタしくでどうしようもなかった。最初から描くつもりだったとたしかに1巻から伏線をはってはいたが、最後の部分は描かないで欲しかった。
とにもかくにも、良作品であることは間違いない。オススメしたい。
[ 2009-08-19 02:45:24]
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