ヒメアノ〜ル
作者:古谷実
雑誌:週刊ヤングマガジン
レビュー全文
6点
:ミドリちゃんさん
ダラダラとつづけていた古谷節の決定打となる作品。
面白いといえば疑問符になるが、衝撃的であった。
古谷実は一度ヒミズで絶望を描ききった。
それ以降は脱力したように、冴えないけど退屈しない日常とオマケ程度の絶望をテーマにするようになる。
冴えない生活、かわいい彼女、変な友人。
こういったテーマをこねくり回していた。
そして、ヒメアノールでも、序盤はいつもの路線であったのだが、中盤からは一気に舵を振り切って、ついに本性を表すことになった。
日常を盛りあげるための安易な絶望が、今度は一転して主題となる。
ラストをみて確信したが、主人公は殺人鬼の森田だったのだ。
だからといって私にとっては面白いというわけではない。
なにせこの手のテーマならば、ヒミズの方が衝撃だった。
ただ古谷実という作家にとっては意味のある作品だと思う。
彼を追いつづけてきたファンにとっても一見の価値あり。
[ 2010-03-08 10:47:51]
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