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作者:藤田貴美

雑誌:Webスピカ

 レビュー全文  

9点  :ピルクルさん 

まだ完結していませんが、11巻まで読んだ感想を言うと
この作品はもっともっと評価されるべき!って思ったので
拙いながらもレビューを書かせてもらうことにしました。

モデルは解散した某ロックバンドで、
プロのボーカルを目指していた主人公がギター弾きと出会い、二人のスタートから苦節の末メンバーを集めてデビューするも、
事務所問題、解散の危機、バンドとしてやっていく上での音楽性の違いやメディアと実像とのズレなど、生々しく描かれている。
作者さんの持ち味としてがっつりと本音を描く切れ味も魅力ですが、
細かい伏線をエピソードの山場に使ってくるあたり緻密な業師でもあります。(白泉社版だと収録の区切りが悪いので、幻冬舎版だとわかりやすい)
作画は今時の少女漫画にしては稀なくらいラフな線で構図も独特。ちょっと見辛いかな。
この作画が貧乏バンドの雰囲気にピタっとはまっていて、逆にキラキラしてたり変に上手すぎても似合わなかったと思う。
メイン含め、様々なバンドマン達や音楽関係者が出てくるのですが、それぞれ青臭くて芯があって不器用で漢臭くてカッコイイ。

見た目も話し方も1990年頃のバンドブームに出てきた人達を思い出させてくれるのでそこも読んでいて楽しいです。
あとこの作者さんの作品にしては意外と恋愛成分少なめで(今のところ)エロ描写無しで・・・なんか純で良いです。(BLキャラはいません。)
19年目で11巻っていう恐ろしく不定期で連載されていて
しかも他の連載をはさみながらだし。(大御所なみ?)
何年後になるかわからないけど、どんな終着点になるのか楽しみな作品です。


[ 2008-12-17 11:47:18]
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