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バクマン。
作者:小畑健

雑誌:週刊少年ジャンプ

 レビュー全文  

8点  :DEIMOSさん 

面白いのだが、その「面白さ」が普遍的なものではなく、理解が得難いのが問題だ。

まず、ありがちな批判として、
・リアリティがない
・ストーリーにのめりこめない
のようなものがある。

確かに、やたらに文字が多いこの漫画にその指摘は的確かもしれない。
しかし、このマンガの本質というか前提は、
「バクロマンガ(=バクマン?)」
なのであり、完全なメタマンガなのである。
つまり、ワンピースおもしれー、とかナルトさいこー
とか言う次元で楽しむマンガではないということが重要。
(※ワンピースやナルトを否定するものではない。)

こんな奴いたら面白いな、とか、ジャンプシステムを自社のシステムでも活かせないだろうか、とか、漫画の多様性すげー、とか、そういう新鮮さがここにはある。ある意味では、スター不在の現在の漫画界に対するアンチテーゼともとれなくもない。

我々漫画読みは面白い漫画を求め、分析し、語り明かすのをライフワークとする(時として自分でも描いてみてプロとの距離感を測る)のだが、この漫画はそういった会話のスパイスとなりうる。

この漫画の面白さは、そういう類の面白さなのだ。

[ 2009-08-29 23:09:48]
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