バクマン。
作者:小畑健
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
0点
:レオさん
「漫画でバトル」という題材そのものに違和感を感じる。
何故なら、作風の違う漫画同士で優劣を競うのは無理があるからだ。
(皆で同じジャンルを描くラブフェスタもあったが
大体は作風の違う漫画同士で競っている)
アンケートで上位の作品は下位の作品よりも絶対的に完成度が優れる
という設定を用いて勝負しているようだが、あまりにも非現実的で
ジャンプのアンケート主義の愚かしさばかりが伝わってくる。
漫画は個人的な表現だから勝負にならないのでは…?と、
根本的な疑問を抱いてしまうのだ。
亜城木と新妻、どちらが優れているわけでもなく
作風の違いがあるだけだと思われるのに、
キャラは泡沫のアンケートに熱くなっている。
アンケート順位が読者に対して公表されるわけではないから
1位を取ったところで大して名誉ではないし、
10年後に誰が当時のアンケートの順位など気にするというのか。
ただの内輪の盛り上がりや見栄の張り合いに見える。
登場人物のほとんどが、外見性格共に初登場の時が最も魅力的で
その後は劣化していくのも残念。
そして、デジタル作画について触れられないことも
漫画家漫画としてのリアリティーを欠いている。
原作者がデジタル世代ではないせいかもしれないが、
舞台となっている年代や若者キャラの多さを考えると
取材してデジタル作画について描写するべきだったのではないか。
[ 2016-03-29 02:01:55]
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