きみのカケラ
作者:高橋しん
雑誌:週刊少年サンデー
レビュー全文
7点
:ジブリ好き!さん
小6でサンデーを購読するきっかけになった作品です
シロとイコロの短く、けれど懸命な、ふたつのカケラの物語
吹雪の中、切り立つ山肌に沿って走る列車の大破シーンから始まる第一話の引きは圧倒的
「高いカベに囲まれ、ただ雪に埋まって死んでしまうことを待ってる……」というプロローグで描かれる世界観は、ディストピアな夜の国と大きく迫る月とのコントラストでもの悲しい美しさを感じさせます
独特な設定、美しく壮麗な背景、丸っぽくデフォルメの効いたキャラクター
6巻のシロとコロリの話には泣かせてもらいましたが、正直、戦うたびに記憶を失う野生児シロを扱い切れてない。度々記憶喪失になるのでテンポが悪いです。
そして最後にはどうしてもナウシカとの比較になっちゃいます。クライマックスの戦族とな問答なんかも漫画版ナウシカに酷似。そしてかませ犬で終わる戦族。
最終兵器彼女と比べれば設定も終わり方もわかりやすいですけど
これ、作者の自費出版なんですね。連載打ち切り後の大幅な加筆修正で、当時時と進行や内容が大分変わってしまってます。
正直連載時の方が面白かった。
特に3巻の重剣士対シロのバトルシーンは好きだったのですが、サンデー連載時はかなり臨場感と躍動感のあるシーンだったのに、修正されたコミックスでは劣化。サンデー捨てなきゃよかったなぁ
[ 2009-12-10 20:52:22]
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