聖闘士星矢
作者:車田正美
雑誌:週刊少年ジャンプ
レビュー全文
8点
:さぶさぶさん
音楽権利団体が煩くなければ歌ってしまいたいところですが、自重します。
ちょうど二十年前ほどでしょうか。このアニメが放送されていたのは。当時の私はまだ幼かったですから、なんか格好良さげな兄ちゃんがかっけえ鎧着て戦っているアニメ、という認識しかなかった。
しかし中学生の頃、原作版であるこの「聖闘士星矢」に出会った。
見開きで放たれる必殺技。実際にはどんな攻撃だったのか、分からないままに吹っ飛んでいく敵味方。
巻末に詳細が描かれる、聖衣というギミック。実際にあんな構造になっているのか確かめる術はなかったけれど、それを信じてた。
一応理屈らしきものも存在しているけれど、それらはすべて少年たちの思いに応えるためのものでしかなく、当時の私はそれに十分に感動できた。
これは少年漫画だ。
小賢しい理屈を吹き飛ばして、少年が敵を吹っ飛ばすものでいい。
だからこそ、あの日の私は読み耽った。
青銅聖闘士がマッハ1。
白銀聖闘士はマッハ2。
そして黄金聖闘士は――。
圧倒的な力の差を思い知らされても、諦めなかった彼らのような意思は、今の私に残されているでしょうか。
傷付くことを恐れる大人になってしまったとき、何度でもこの漫画が私に勇気を与えてくれる。
[ 2011-02-20 18:55:38]
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