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NANA−ナナ−
作者:矢沢あい

雑誌:Cookie

 レビュー全文  

8点  :ととちゃんさん 

言わずと知れた話題作。それ故に賛否両論ありますね。。。

「面白い」作品ではないです。
寂しい若者の本質を残酷に描いている作品としか形容できません。
持て余す「無情の寂しさ・空虚感」たるものを
「下らない」「はしたない」などと感じる人は読んでも絶対面白くありません。

一般女子代表ミーハー上京フリーターのハチと、
影ある野望上京男前女子ナナという対極の性格と生い立ちを持つ
二人のハタチの女の子の友情物語として始まる物語。
しかし今となっては片や国民的バンドのベーシストの妻、
片や元メジャーパンクバンドのボーカル・現未亡人(テキトーな説明)。
全く普通さの欠片も無くなってしまったので、共感しろってのも
無理な話かもしれませんが。

人間の持つ「他人と繋がりたい」という普通すぎる寂しさを
普通ではない環境を生きる人々の人間模様を通して面白おかしく描かれてます。
その中で、性描写や、薬物、シド・ヴィシャスなどが象徴的に
描かれるんですが、そこばかり特徴視されての話題性と捉えられるととても残念。
なんとなく、連載当初はもっと普通な設定で描かれる話のはずが
話題性に釣られてどんどん華やかな方向に行ってしまった感じはありますけどね…。

なんといっても矢沢あいという一人の漫画家から
こうも多彩な価値観を持つキャラクターが生み出されいるということに脱帽。
私はとても「面白い」作品だと思うし「共感」します。

ちなみに、一時の女子の中でのノブブームが信じられませんでした。
絶対タクミ!
[ 2009-06-26 19:19:37]
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