モテキ
作者:久保ミツロウ
雑誌:イブニング
レビュー全文
2点
:そのばしのぎさん
モテ期、草食系という言葉が出てくるが、漫画のテーマからは、ずれている気がする。
主人公のコンプレックス克服という観点から読むには、あまりにもその原因など土台が希薄。
ハーレム物の漫画は多いけど、シチュエーションは同じでありながら何かが違う。
男性心理が表現できる女性作家がそれほど希少とも思えないので、「女性作家の描いた男性視点」というレッテル貼りはしたくない。描けないのか、女性読者を対象にしたため、描く気がなかったのだろう。
女性誌向けの内容をイブニングで連載したから異色さが際立ったと思える。
読者層の性別分布には興味がある所。
個人的な感想だが、主人公は異性の知人とセックスする事しか考えていないし、行動原理もなくただ周りに流されるだけ。惚れる理由を要約すると「つき合えそうだから」ぐらいに見える。
何より登場する女性に何ら魅力を感じない。人生で重要視される願望は人それぞれだが、この漫画には恋愛こそ人生という人しか出てこない。彼女どころか友人としても欲しくない。
そういった意味では、ぶっとんだ人ではあるが仕事に人生かけてきた漫画家の先生に一番リアリティを感じた。
共感できないというより、行動や思考パターンが相容れないのでイライラして読むのが辛い。一巻でこれはキツいと思ったが、レビューのために読んでみたが最後まで同じ調子だった。
[ 2010-10-16 16:31:18]
そのばしのぎさんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com