なるたる―骸なる星珠たる子
作者:鬼頭莫宏
雑誌:月刊アフタヌーン
レビュー全文
10点
:尤さん
鬱になる、鬱になると言われて読んでみたが、個人的に鬱漫画というよりは素直に感動できる作品だった。
ぶっちゃけ登場人物のほとんどが中二病なんだけど、各キャラの台詞にはついつい考えさせられてしまう。
そこらへんの少年漫画みたいに何でも都合よくいくわけじゃねーんだぞ、と言わんばかりに、起こりうる最悪の事態ばかりが選ばれていく(結局それは選んだ奴の責任なわけなのだが)。
普通ならここであのキャラが助けに来てくれる!ギリギリで間に合う!とか、そんなのは一切ナシ。取り返しの付かないことが起こるべくして起こる。ファンタジーの世界なのに冷徹なまでのリアリティ。
人によっては「やりすぎだ」と思うかもしれない。まぁ実際やりすぎだしね。
ラストについては賛否がはっきり分かれるだろうけど、最後の浜辺でキスしてるコマみたら、何かどうでもよくなってしまった。
[ 2007-01-01 02:12:06]
尤さんのページへ
この漫画のTOPへ
▲このページの上に戻る
[家]ホーム
ランキング
漫画を検索
[MAIL]お問い合わせ
漫画レビュー.com