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ぼくらの
作者:鬼頭莫宏

雑誌:月刊IKKI

 レビュー全文  

6点  :rongaiさん 

前作「なるたる」に比べたら全然軽い方なんじゃないかなあと思ったり。
感覚麻痺でも起こしたんでしょうか、あたい…。

1巻に付き3人くらいは子供が死にます…。
前作を読破しているから、
作者がどんな作風なのか免疫がある分だけ
多少の覚悟をもってして読みましたので、
子供が死ぬってことに強い不信感を抱くことがなくなりました。

何かを守るためには、何かを犠牲にしなければならない。
その何かってのが自分の命だったら…。

子供には荷が重過ぎますッ!!
しかも守るものが「地球」という漠然とした実感のないモノ。
大人だって地球規模のものを守れないのに、
子供に託すなんて辛すぎますッ!!
それぞれの想いを胸に、彼らは彼らなりに敵と戦うのです。

敵の正体が5巻くらいから明らかになるのだけど、
そこからもっと物語に残酷性が出てきます。
鬼頭さん独特な白い絵もコマ割りも健在ですので、
余計に残酷さが浮き彫りになることでしょう。

少年少女たちの「死」と引き換えの言動と心理を丁寧に、
そして残酷に描く。
究極の形がココにある。


なんだか読後に、たまらない気持ちになる作品デス。
[ 2007-06-12 11:46:14]
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